世界の心臓Namiko HARUKI6月8日読了時間: 1分陽が容赦なく照りつける日は、鎧戸一切の光を遮る。近隣も然り、一様に閉じられた鎧戸。街から人が消えたような錯覚を覚える。薄暗さのなかで、ひっそりと過ごす午後。世界の裏側に潜り込んだような時間が流れる。隣でやはり同じように、猫が黙して居る。その丸い影に触れると、世界の心臓に触れたようなはっとした気持ちになる。誰に言うでなく、その驚きを静かに、掌に味わう。白く光る、浮き世のはるけさ Il sait.