季節外れの風鈴Namiko HARUKI10月7日読了時間: 1分更新日:10月29日憂鬱をさそう薄暗さをできるだけ吸い込まないようにセーターの中に身を縮める日々が続いたかと思えば名残の夏が、突然顔を出す日もある。強い日差しに打たれると、時間が止まったように錯覚するのはなぜだろうか。時代遅れの音楽がどこからか聞こえてくる。テラスに腰掛けて、本を開く。安物の白ワインに浮かべた氷が、カラコロと回った。掌に季節外れの風鈴亡き友を思う。The off-season wind chime resonated like a forgotten promise.